公式サイトの本気を見た【マローボーン家の掟感想】

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http://www.okite-movie.jp

 

やってる劇場結構少なかったのですが、先日見に行けました。

こういう“”系のホラー映画といえば、M・ナイト・シャマランのヴィレッジやヴィジットなど、結構前から題材としては扱われてきました。見てるこちらとしては何のための掟なのかわからないけれど、破ると何が起きるかわからないという得体の知れない気味の悪さと不安要素は結構クセになります。

今回のマローボーン家の掟はアメリカとスペインの合作映画で、田舎の古臭い雰囲気漂ういい空気感の映画です。

1960年代末のアメリカ・メイン州。緑豊かな片田舎にひっそりとたたずむ古めかしい母がかつて住んでいた屋敷に、母の姓マローボーンと苗字を変え4人兄妹が引っ越してきた。責任感の強い長男ジャック(ジョージ・マッケイ)、家族思いの長女ジェーン(ミア・ゴス)、頭に血がのぼりやすい次男ビリー(チャーリー・ヒートン)、まだ幼くて天真爛漫な末っ子サム(マシュー・スタッグ)。祖国イギリスでの悲惨な過去を捨てて彼らは、この人里離れた屋敷で新しい人生を踏み出そうとしていた。しかしその矢先、心優しい母親ローズ(ニコラ・ハリソン)が病に倒れ、この世を去ってしまう。「皆を守ってね。どんなときも」。ローズの遺言を胸に刻んだジャックは妹と弟たちに呼びかけ、「誰も絶対に僕たちを引き裂けない。僕らはひとつだ」と固く誓い合う。すると間もなく、突然の銃声によって兄妹は恐怖のどん底に突き落とされる。イギリスで悪名を轟かせた凶悪殺人鬼の父親(トム・フィッシャー)が脱獄し、執念深く彼らを追ってきたのだ。ジェーンの絶叫を耳にしたジャックは、血も涙もない父親に敢然と立ち向かっていくのだった……。

6ヵ月後。ジャックが父親を殺害したことで、4兄妹は静かな日常を取り戻していた。それでもジャックの内心は穏やかでない。どこからともなく響いてくる不気味な物音、天井ににじみ出す異様な黒い染み。兄妹以外の誰かが徘徊しているような気配が漂うこの屋敷は、明らかに何かがおかしい。臆病なサムは暗がりや鏡に"オバケ"が現れるのではないかと、いつもビクビクしている。それは死んだ父親の呪いのせいなのか、それとも屋敷そのものに忌まわしい秘密が隠されているのか。不安げな妹や弟たちを案じたジャックは、母の死後に生まれた「成人になるまでは屋敷を離れてはならない」「鏡を覗いてはならない」「屋根裏部屋に近づいてはならない」「血で汚された箱に触れてはならない」「"何か"に見つかったら砦に避難しなくてはならない」という5つの"掟"を厳守するよう言い聞かせていた。妹弟の親代わりを務めるプレッシャーに押しつぶされそうなジャックの心のよりどころは、地元の美しく聡明な女性アリー(アニャ・テイラー=ジョイ)の存在だ。ある日、街の図書館に務めるアリーのもとを訪ねたジャックだが、そこで弁護士のポーター(カイル・ソラー)から思いがけないことを告げられる。彼らが屋敷を正式に相続するために、母親ローズの署名と手数料200ドルが必要だというのだ。母親が死亡した事実を隠し、生活資金も残りわずかのジャックは動揺を隠せない。そして妹弟と相談した結果、ジェーンが母親の筆跡を真似て書類にサインし、父親が犯罪で稼いだ"箱"の中の大金に手をつけ、急場をしのぐことにする。しかし、それは「血で汚された箱に触れてはならない」という自分たちの掟に背く行為だった。
初めて掟を破ったその直後から、兄妹は次々と悪夢のような事態に見舞われていく。母親の部屋にこっそり入ったサムが、誤って鏡を覗いてしまい、得体の知れない影を目撃。掃除中に奇妙な音を聞いたジェーンは、天井裏に潜んでいた正体不明の何かの手に触れられ戦慄する。さらに、煙突から屋根裏部屋に忍び込んだビリーだが、屋根裏に潜む何かに襲われて重傷を負ってしまう。果たしてマローボーン家の屋敷に潜む"何か"とは?
そしてジャックを容赦なく苛んできた本当の恐怖の正体とは……。

(公式サイトより引用)

以上が公式サイトにあるあらすじですが、これびっくりすることにストーリー全体の6〜7割くらいの内容が書かれています

見終わってから改めて公式サイトみて、いやこれこんなに書いていいのかとソワソワしちゃったんですが、まあ公式サイトがいいならいいんでしょう笑。

たしかに最後の3〜4割にこの映画の全てが詰まっているので前半部分はあらすじみたいなものですし、結構言葉での説明が最低限なので、なんの予備知識もないと内容が理解しにくいかもしれません。そう考えればある程度ストーリー理解してからの方がいいかもですね。

 

それで、まあ感想なんですけど、正直見てくれ以外何も言えない。これは見てほしい。ストーリーも、殺して天井裏に閉じ込めたはずの父親が生きていて4兄弟を追い込んでいくっていう、めちゃくちゃ簡単に言えばそういうお話なんですけど、それでなぜ、

1.成人になるまでは屋敷を離れてはならない

2.鏡を覗いてはならない

3.屋根裏部屋に近づいてはならない

4.血で汚された箱に触れてはならない

5."何か"に見つかったら砦に避難しなくてはならない

という掟を定めなければならないのかというところに議論が進むわけです。

特に2なんて、父親が天井裏にいるのにどうして鏡を見てはいけないのか、正直最初はさっぱりわからなかったです。鏡に化け物が映るからという理由って話ではあったんですけど、漠然といきなりそんなことを言われても、見てる側からすれば「??」ってかんじです。しかしそれも終盤でその理由がわかった時はゾッとしました。

そう、終盤に過去と現在が同時進行で進む場面があるのですが、その演出も良かった。見てくれ

それから内容に触れないとすると、キャストが絶妙。4兄弟は全員容姿整ってますが、どこか陰鬱としていて薄ら汚れた雰囲気が味を出していました。

 

うん、もう何も言えません。見て。見てほしい。こういう映画って面白いとか驚いたとか怖いとか、そういう下手な感想でもネタバレになりかねないんですよね。なのでもう何も言えない。見て

とはいえ特に見る予定ない方もいると思います。そんな方は公式サイトに完全ネタバレが載っているのでそちらもご覧になってください。

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もうちょっと見えちゃってますが笑。これも驚きましたね。公式サイトにもう全部載ってます。公式サイトのストーリー全部読んでも面白いし、見てから読んでも面白い、さらには内容を知った上で見ても絶対面白いですし、もうとにかく本当に見てほしい

ホラー展開もそんなにないので、様々な方におすすめできます。とても面白かったです。